「メモリアルビデオ」という言葉と「生前メッセージ映像」という言葉、どちらも耳にしたことがある方は多いと思います。でも、この2つが具体的に何を指すのか、どう違うのか、はっきり説明できる方は意外と少ないのではないでしょうか。
結論を先にお伝えすると、「メモリアルビデオ」は亡くなった後に遺族が制作する追悼映像、「生前メッセージ映像」は本人が生きているうちに撮影する映像です。似ているようで、目的も、映像の主役も、制作のタイミングもまったく異なります。
この記事では、2つの映像の違いをわかりやすく整理します。「自分の想いを家族に残したい」「終活の一環として映像を考えたい」という方が、どちらを選ぶべきかのヒントをお届けします。
「メモリアルビデオ」とはどんな映像ですか?
メモリアルビデオとは、故人が亡くなった後に、遺族や葬儀社が中心となって制作する追悼映像のことです。葬儀・告別式の場で上映したり、「偲ぶ会」や法事で流したりすることを目的に作られます。
映像の内容は、故人が生前に撮影された写真や映像を組み合わせたスライドショーが一般的です。BGMに故人が好きだった曲を使ったり、遺族のナレーションや字幕で人生を振り返ったりするスタイルが多く見られます。「この人はどんな人生を歩んだのか」を参列者みんなで共有するための映像、というイメージです。
制作の主体は遺族や葬儀社です。故人自身は映像の制作に関わることができないため、残された写真や記録から「故人の物語」を組み立てる作業になります。葬儀プランにメモリアルビデオの制作が含まれているケースも増えており、葬儀社の担当者が遺族から写真を預かって制作する流れが一般的です。
「生前メッセージ映像」とはどんな映像ですか?
生前メッセージ映像とは、本人が元気なうちに自分の声と表情を記録し、家族への想いや言葉を映像として残すものです。「ビデオレター」や「終活映像」と呼ばれることもあります。
メモリアルビデオが「過去を振り返る映像」であるのに対し、生前メッセージ映像は「今の自分の言葉を、未来の家族に届ける映像」です。お子さんの結婚式、お孫さんの成人、あるいは自分の葬儀の場——そんな特定のタイミングで見てもらいたいというメッセージを込めることができます。
映像の主役は本人です。撮影するのは、自分自身が元気に話せる「今」のタイミング。声のトーン、表情の動き、笑い方——そのすべてが映像に刻まれます。「声と表情は、手紙にならない」という言葉があるように、文字や写真では伝えられないものを、映像だからこそ伝えることができます。
生前メッセージ映像とは何か、より詳しくは生前メッセージとは?手紙でも遺言書でもない、映像で遺す新しい選択肢もご覧ください。
2つの違いをわかりやすく整理すると
メモリアルビデオと生前メッセージ映像の主な違いを、まとめて整理します。
- 制作・撮影のタイミング:メモリアルビデオは死後に制作 / 生前メッセージ映像は生きているうちに撮影
- 映像の主役:メモリアルビデオは過去の写真・映像 / 生前メッセージ映像は今の本人の声と表情
- 制作の中心:メモリアルビデオは遺族・葬儀社 / 生前メッセージ映像は本人が主体
- 映像の目的:メモリアルビデオは故人を「偲ぶ」 / 生前メッセージ映像は家族へ「伝える」
- 主な視聴シーン:メモリアルビデオは葬儀・法事・偲ぶ会 / 生前メッセージ映像は結婚式・成人式・葬儀など本人が指定した場面
どちらが優れているというものではなく、目的や状況によって使い分けるものです。「亡くなった親の思い出をまとめたい」という場合はメモリアルビデオが向いており、「自分の想いを生きているうちに家族に届けたい」という場合は生前メッセージ映像が適しています。
葬儀の場で生前メッセージ映像を流すことはできますか?
はい、できます。生前に撮影しておいた映像を、葬儀の場で流すという選択をされる方もいらっしゃいます。「故人自身の声と表情で、参列者にお別れの言葉を届けたい」という場合です。
この場合、生前メッセージ映像が「葬儀でのメモリアル映像」としての役割を兼ねることになります。生前に本人が「自分の葬儀でこの映像を流してほしい」と家族に伝え、当日に上映する——そういった使い方も、実際に行われています。
葬儀での映像活用について詳しくは、葬儀で故人のメッセージ映像を流すには?の記事もご参照ください。
他の映像サービスとの違いが気になる方へ
「メモリアルビデオ」や「生前メッセージ映像」のほかにも、近年はAIが故人の声や映像を再現するサービスや、セルフ録画+編集サービスなど、さまざまな映像サービスが登場しています。
どのサービスが自分に合っているかを比較したい方は、終活映像サービスを比較——料金・特徴・選び方のポイントの記事が参考になります。制作スタイルや料金帯ごとに整理していますので、選択肢を絞るためのヒントとしてご活用ください。
結い言が提供するのは「生前メッセージ映像」です
結い言は、2025年10月のサービス開始以来、生前メッセージ映像の制作に特化して取り組んでいます。代表の大平健人は長崎文化放送・鹿児島放送でカメラマン・報道編集・VEとして通算5年半のキャリアを積んだテレビ局出身者です。「今を、贈る。」というキャッチコピーのもと、本人が生きているうちに撮影する映像の価値を、一人ひとりのお客様と一緒に形にしてきました。
料金プランは次の3種類をご用意しています。
- ことのは(10万円):撮影1時間+編集+DVD/USB納品。「まず1本、想いを形にしたい」という方に
- こころの定期便(20万円):1回の撮影から5本以上の映像を制作し、結婚式・成人式など指定のタイミングで自動配信。10年間のデータ保管付き
- ふりかえり(35万円〜):半生ドキュメンタリー。綿密なヒアリングと複数回の撮影で、人生を一本の映像作品に
対応エリアは鹿児島市を中心に九州全域です。費用について詳しくは、生前メッセージ映像の費用はいくら?料金相場と選び方もご覧ください。
まとめ:今の自分の声を、残せるのは今だけです
この記事でお伝えしたことを振り返ります。
- メモリアルビデオは、亡くなった後に遺族・葬儀社が制作する追悼映像(死後制作)
- 生前メッセージ映像は、本人が元気なうちに撮影し、家族へ届けるための映像(生前制作)
- 目的・タイミング・制作の主体がまったく異なり、状況に応じて使い分けるもの
- 生前に撮影した映像を葬儀で流すことも可能で、2つを組み合わせる選択肢もある
- 結い言は生前メッセージ映像の制作に特化したサービスで、10万円〜のプランをご用意している
「メモリアルビデオは、亡くなった後に考えればいい。でも生前メッセージ映像は、自分自身が動かないとできない」——この違いを、ぜひ心に留めておいてください。今の声、今の表情、今の想いは、今しか記録できません。まずは結い言に、お気軽にご相談ください。
結い言(ゆいごん)は、鹿児島市を中心に九州全域で「生前メッセージ映像」を制作しているサービスです。テレビ局出身のスタッフが、ご自宅にお伺いしてインタビュー形式で撮影します。台本は必要ありません。言い直しも、沈黙も、そのままで大丈夫です。
「まだ何を話すか決まっていない」「料金や流れについて聞いてみたい」という段階でも歓迎です。まずはお気軽にご相談ください。